2020年7月2日付 中部経済新聞に掲載して頂きました。
※同じ記事をYahoo!ニュースにも取り上げていただきました。
以下、中部経済新聞より転載。
NEWSピックアップとして1面に掲載。
長谷川商店、シルクマスクを本格展開
シルク素材の糸・ニット製品の製造販売を手掛ける長谷川商店(本社一宮市)は、マスク事業を本格展開する。新型コロナ対策でマスクが通年で必需品となると分析し、量産体制を整えた。保温性の良いシルク素材とデザインで差別化する方針で、夏向けの「サマーシルク3D(立体)マスク」も開発。アパレルや小売りなど幅広い業種のOEM(相手先ブランドによる生産)受注開拓に積極的に取り組む。(記事は4面に)
4面の記事
シルクマスクを本格展開 長谷川商店が量産体制
夏向けに立体マスク開発
シルクは、人間の肌成分に近い天然の保湿成分を有する。空気を多く含む繊維構造で、外気温や湿度に影響されにくく、保湿性に優れる。同社は新型コロナ拡大に伴うマスク不足に対応し、今年2月からシルクニットマスクの製品化に乗り出した。
さまざまなタイプのマスクを開発しており、アイテム数は約20種類。5月中旬までの集計で、本社直販ショップとインターネット通信販売で累計約8千枚、OEMで約1万5千枚を販売した。
こうした販売状況を踏まえ、マスクに特化した設備投資と人材育成を進め、量産体制を整備した。
夏向けのサマーシルク3Dマスクシリーズのうち、「野蚕(やさん)シルクのさらさら立体マスク」は、アジアの野山で自生している蚕のシルクを使用したニット素材で、さらさら感のあるマスクに仕上げている。
また、同シリーズの「絹糸立体マスク(仮称)」は、糸染めしたカラフルな絹糸を使用したニットマスク。約80色のカラフルデザインでアイテム展開する。
長谷川社長は「当社のベーシックのシルクニット立体マスクで、月産4万5千枚を量産できる体制を整えた。アパレル、小売りなど幅広い業種のOEMの受注開拓と消費者向けネット通販で積極的に事業展開していく」と話している。
同社は1977年設立。シルクを中心にモヘア、カシミア、コットン、リネンなど多彩な天然繊維を輸入し、糸・生地・ニット製品を製造販売する。近年はOEMとともに、自社ブランド「ハセガワ」のシルクニット製品のアイテム拡充に取り組んでいる。