2020年3月18日付 中部経済新聞 尾張・知多版に掲載して頂きました。
以下、中部経済新聞より転載。
保湿優れたシルクマスク
シルク素材の糸・ニット製品の製造販売を手掛ける長谷川商店は、シルク素材のマスク製品の直販に乗り
出した。シルクの保湿性の良さを生かし、先行販売した「シルクのなめらかマスク」「手づくりシルクマスク
キット」に加え、このほど新製品「おでかけシルクマスク」を追加した。インターネットの自社オンライン
ショップと本社併設直営ショップで消費者向けに販売する。
直販開始、カラフルな新製品も
同社は自社工場に自動編み機など最新設備を備え、一貫生産体制を整えている。近年は、オリジナル企画の
糸・生地を使用したニット製品を幅広く展開。デザイナー増員と設備増強で幅広いニット製品の量産体制を
確立した。OEM(相手先ブランドによる生産)とともに、自社ブランド「ハセガワ」のシルクニット製品の
アイテム拡充に取り組んでいる。
シルクは、人間の肌成分に近い天然の保湿成分を有する。空気を多く含む繊維構造で、外気温や湿度に影響
されにくく、保湿性に優れている。新型コロナウィルス感染症の拡大に伴いマスク不足が深刻化している
ことを考慮し、シルクの保湿性の良さを生かしたマスクの製品化と直販に乗り出した。
シルクのなめらかマスクは、高級シルクのジャージー生地を協力工場で縫製した立体タイプの完成品。耳に
かけるひも部分も同一生地で耳が痛くならない。布製のため洗って何度も使用できる。ふつう、小さめ、
こども用で展開している。
手づくりシルクマスクキットは、同じジャージー生地と型紙、説明書のセット。型紙でL・M・Sの3サイズを
選択したうえでカットして縫製する。1キットの生地でマスク4枚が製作できる。
新製品のおでかけシルクマスクは、高級シルクの横編みニット生地を使用したマスクで自社で完成品に
仕上げている。なめらかマスクよりも手軽なタイプで多彩なカラー展開が特長となっている。
長谷川社長は「マスクが必要な人のニーズに応えようと製品化した。花粉やウィルスをブロックする機能は
ないが、せきやくしゃみをした時の飛散防止に使用できる。乾燥や静電気を防ぐシルクマスクの良さを
アピールしたい」と話している。
同社は1977年設立。シルクを中心にモヘア、コットン、リネンなど多彩な天然繊維を輸入し、糸・生地・
ニット製品を製造販売している。