2020年3月17日付中日新聞 尾張版に掲載して頂きました。
以下、中日新聞 尾張版より転載。
『滑らかシルク 口元守る』 一宮のメーカー マスク手作りキット販売
新型コロナウィルス感染症の
拡大でマスクが不足する中、一宮市浅井町小日比野の天然繊維メーカー「長谷川商店」が、シルク生地のマスクを手作りできるキットの販売を始めた。
同社は十六日、シルクの良さに触れてもらおうと、本社内に直販店をオープン。感染症拡大を受け、中止になった百貨店の催事で販売する予定だったセーターや腹巻きなどをそろえた。同時に、マスクが手に入らないという消費者の声を受けて「手づくりシルクマスクキット」も商品化した。
キットには、マスクを四枚製作できる縦40センチ、横140センチのシルク生地と、作り方を記載した型紙が入っている。マスクにはウイルスや花粉の侵入を防ぐ直接の効果はないが、ウイルスを含んだ飛沫を出さず、エチケットとしては効果的。保湿性に優れ、手洗いすれば繰り返し利用できる。「生地の原価」(同社)という税込み千円で販売している。
キットを買った浅井町小日比野の会社員女性らは「ストックを使い切ったらどうしようと思っていた。普通のマスクは息苦しさが気になるが、シルクならいいのでは」と話した。
同社催事担当の長谷川容子さんは「マスクが少なくて困っている人が少しでも減ったら」と、休日返上でキットを用意している。