2026.9.25 付 繊維ニュースに掲載していただきました。
以下、転載。
起毛や洗い加工で差別化 シルクに付加価値
シルクを中心とする天然繊維の糸・編み地製造の長谷川商店は、シルク生地に起毛や染色整理加工を施して差別化を図る。シルクが持つ光沢を生かすだけでなく、カジュアルな表情やビンテージ感などを表現して付加価値を高める。
絹紡糸や紬(つむぎ)糸を使用したい丸編み地などを対象に、表面変化や独特の表情を持たせて差別化を進めることが目的だ。シルクが持つ光沢を生かした編み地や、それらに起毛を施してかさ高性や保温性をもたらす編み地が他社からも販売されることを受け、さらなる付加価値を追求する。
シルクの編み地に両面起毛を施してかさ高性をもたらす「シルクフリース」では、起毛の深さに変化をもたらして幅を広げる。起毛を浅くすることで滑らかな風合いを強調する。起毛を深くすることで保温性やしなやかなタッチに仕上げる。尾州の染色整理企業が持つ技術を生かして、高付加価値化と差別化を狙う。
編み地だけでなく、シルク混の織物を含めて、洗い加工による柔らかさを付与した加工の種類も増やした。バイオウォッシュ加工で風合いと自然なシワ感をもたらした生地や、洗い加工で生地表面にユーズド感を表現した生地もそろえる。生地をもみ洗いすることで、柔らかさとかさ高性をもたらす。
長谷川新吾副社長は「起毛や加工による表現の多様化で他社品との差別化を図る。トレンドに対応できる点もアピールしたい」と話す。これらの生地は同社単独展「SILK+」や、10月に東京で開く「第4回東京テキスタイルスコープ2027秋冬」で披露する。
東京で14回目の単独展
長谷川商店は30日から10月2日まで、東京都内で14回目の自社展示会「SILK+」を開く。
シルク製を中心に、原糸、意匠糸、編み地、製品を幅広く展示する。新作の意匠糸も30種類紹介する予定。紐(くみひも)の製法に応用した糸や、製紐(せいちゅう)機で仕上げた糸なども披露する。
会場は東京都渋谷区神宮前6の35の3JUNCTION harajukuの「JUNCTION space」。事前予約制で、同社ホームページや電話で受け付ける。問い合わせは長谷川商店(電話0586-51-4318)まで。