2025.9.25 付 中日新聞に掲載していただきました。
以下、転載。
シルクのフリース襟巻き開発
きょうから予約販売
総合繊維メーカー「長谷川商店」が、シルク100%の「フリース素材」のネックウォーマーを発売する。フリースはポリエステルなど化学繊維を使うものが大半で、天然繊維のシルクを使ったものは珍しい。やわらかく高級感のあるシルクならではの風合いを楽しめる。予約販売は25日から。
シルクが主力の長谷川商店は、優れた加工技術で海外でも評価されている。2015年ごろに編み機を導入し、自社製品の開発にも注力。起毛加工によってシルク糸の保温性を高め、セーターなどの開発にも乗り出してきた。
繊細なシルクは傷つきやすく、起毛加工が難しい。そこで、シルクのニット地を7回にわたり毛をかき出して起毛加工を施すことに。またシルク糸の染色加工時に色ムラが出て廃棄される残糸を半分ほど使った。
完成したネックウォーマーは、シルク100%で吸い付くようなやわらかい肌触りが特徴。シルク糸は水分量を一定に保つ吸保湿性に優れ、蒸れにくい。化学繊維に比べてチクチク感がなく、敏感肌にも優しいという。編み立て、整理加工、縫製は全て尾州産地の会社が手がけ、産地の技術を結集した。
担当する同社企画部の棚橋阿弥さんは「老若男女問わず使えるデザイン。厚手で温かいので手に取ってみて」と話した。
色はネービーやカーキなど5種類で、1枚税込み1万2650円。10月30日まで販売サイトで予約販売する。予約販売終了後は、一宮市浅井町小日比野の同社直販ショップでも販売する。