2025.9.9付 繊維ニュースに掲載していただきました。
以下、転載。
愛知の編み地 MEO出展
このほどパリで開かれたインテリアデザイン展示会「メゾン・エ・オブジェ」(MEO)には日本からも複数企業が出展した。
シルクが中心の天然繊維製原糸・編み地製造卸、長谷川商店は、今回展が同社にとって4度目の出展だった。最高級の後染絹紡糸を、2本撚り合わせて膨らみと毛羽を起こした糸「KOHARU」(コハル)で仕立てられたブランケットやスヌード、レッグ&アームウォーマー、手袋や帽子などを展示した。
シルク繊維の太さが7.5マイクロメートルでカシミヤの半分の細さなので、肌に触れると心地よいソフトさとしっとり感がある。ドイツや英国のバイヤーから特に引き合いが良かったと言う。ミニマムロットを比較的低く設定できるのもメーカーならではの強みとして評価された。
出展のたびに得る受注から、どう継続取引につなげていくかが今後の課題だという。
同じく愛知で、編み地製造の企画製造と販売を行う結糸は今回が5度目の出展。ウールやベビーアルパカ、シルク、綿、和紙と多様な自然素材で編み上げられた靴下を訴求した。
ベーシックな先丸靴下のほか、足袋や5本指ソックスも目を引いたが、特に5本指というランニングやヨガなどのスポーツのシーンでのみ使われることが多く、「欧州への浸透はまだ伸び代がある」と言う。
近年の温暖化気候に付随して、蒸れにくく乾きやすい和紙糸で編み上げた靴下は今回特に反応が良かった。
会期中はイタリア、フランス、スイス、ドイツなどからのバイヤーからの引き合いがあり、今後も継続出展を目指すと言う。