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2024.12.12

中部経済新聞 掲載

2024.12.12付 中部経済新聞に掲載していただきました。
以下、転載

 

残糸 活用した「ニット」商品化
シルク糸メーカーの長谷川商店

 シルク糸メーカーの長谷川商店は、糸染め工程で発生する残糸を使った婦人物ニットウェアを商品化した。通販販売のカタログハウス(本社東京都)が発行する「通販生活」で、1月から発売する。糸の開発からニット製品の製造まで一貫生産できる強みを生かし、通常は破棄される糸を有効活用するSDGs(持続可能な開発目標)企画として提案する。

 

カタログ通販で来月販売

 長谷川商店は、綿状にしたシルクを原料とする絹紡糸に強みを持ち、紡績から染色まで一貫生産した糸を国内外に販売している。また、ニット生地やニットウェアの製造も手掛ける。
 染色加工では、チーズと呼ばれる円柱状に巻いた糸玉の内側から、外に向かって染料を流して着色する「チーズ染め」を採用。大量の糸を低コストで染められる技術を生かし、常時110色のシルク糸の在庫を持つ。
 だが、チーズ染めには、内側5%は色が規格より濃くなり、逆に外側5%は色が薄いという欠点がある。
 営業統括部の三島健太郎部長は「1割の糸が売れない残糸になり、年間約1トンを産業廃棄物として処分していた」と話す。
 ニットウェア製造を担当する企画部ニッティングチーフの八橋徹氏を中心に、この課題を解決する商品を開発した。
 色合いが近い3色と白色の合計4色の残糸をより合わせ、色むらのない1本の糸に仕上げた。この糸でニットウェアを編み上げた。
 糸には、同社が得意とする起毛加工を施し、シルクの柔らかい肌触りと軽さに加えて、毛糸のような温かみのある風合いを出した。
 これに着目したカタログハウスが、環境問題に関心の高い記者が多いカタログ雑誌「通販生活」の新春号(1月6日発売)掲載商品に決定。商品はピンク系、ベージュ系の2色で、合計8色の糸を使うことから「シルク屋さんの誇りが生んだ8色残糸の”つなぐニット”」として千枚を発売する。価格は税込み2万2千円。
 今回の企画では過去の保管分も含め約400キログラムの残糸を活用した。三島部長は「110色のカラーストックがあり、無数の組み合わせができる」と話している。
 同社の24年2月期売上高は約14億円。

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