2023.6.20付 繊維ニュースに掲載していただきました。
以下、転載。
シルク製スキンケア製品開発 非衣料の用途開拓進める
シルク製を中心に糸・編み地を扱う長谷川商店は、シルクの生糸を使用したスキンケア関連製品を開発した。非衣料用途の開発を水面下で進めており、このほど製品化となった。9月にはフランスで開かれる「メゾン・エ・オブジェ」の出展を予定している。
衣料品用途以外のシルク糸の活用と新たな市場の開拓を見据えてスキンケア製品の開発を進めていた。シルクに含まれるアミノ酸由来の保湿成分を生かし、ボディーケアブラシや手袋、靴下、タオルのほかにシルクパウダーを10%配合した石鹸もそろえる。製品ブランド名を英語で凪の意味を持つ「LULL」(ラル)と名付けた。
ラルのコンセプトは「素肌に。シルクのひととき。」に設定した。素肌に触れるものに、もっと身近にシルクを使ってほしいという思いを込める。製品は主に5種類で、本社に隣接する「ショップハセガワ」や同社のネット通販で購入できる。
ボディーケアブラシ(3万800円)は、極細の生糸をブラシ部分にそのまま使う。穂先は伝統産業の熊野筆を作る技術を用いた。生糸を使ったハンドケアグローブ(5170円)やフットケアソックス(6600円)、潘州で絹紡糸と綿を交織したワッフル地のタオル(2640円)もそろえる。
コールドプロセスソープ(2970円)は絹紡糸を粉砕したパウダーを10%配合する。保湿性が損なわれないように低温で2カ月かけて作る。それぞれ異なる香りのソープ2種類を販売している。