2021年3月1日付 繊維ニュースに掲載して頂きました。
以下 転載。
異素材を組み合わせた糸を訴求 製品開発も積極的に進める
シルクを主に天然繊維を扱う長谷川商店(愛知県一宮市)は、シルク糸と異素材を組み合わせた糸の訴求を強める。
自社のホールガーメント編み機を生かし、新しい製品開発も積極的に進める。
特にアピールを図るのは異なる天然繊維を組み合わせてハイブリットな特徴を打ち出す複合撚糸だ。
天然繊維を合わせた糸の品種を増やすことで、サスティナブルな側面も表現する狙いも併せ持つ。
春夏に向けは主に美濃和紙を軸にシルク糸やシルケット加工を施した綿糸を組み合わせた複合糸を提案する。
和紙の持つシャリ感と天然繊維の肌触りの良さといったそれぞれの特徴を生かす。
秋冬向けは、シルクとアルパカを組み合わせた糸をラインアップに加える。
シルクと同様に滑らかで光沢のあるアルパカを合わせることでより質の高い糸を生み出す。
ウールやモヘアとシルクを組み合わせた糸も継続して扱う。
それぞれの素材特徴や質感を倍加させて新しい品種の確立を目指す。
主に自社のホールガーメント機を使用した製品開発もとどまることがなく進化を続ける。
製品展開が糸や編地の特徴を周知するのに大いに役立つ。
昨年大きな反響を生んだマスクに加え、不織布マスクのカバーも販売を開始。
さらに着用シーンを選ばないベーシックなセーターやチュニック、ワンピースも品種が増える。
雑貨やアパレルのデザインや企画スタッフも増員し商品開発の幅を広げている。