2022年9月27日 繊維ニュースに掲載していただきました。
以下、転載。
独自調達したシルク原料 3種類の糸の特徴紹介
長谷川商店は今回展(北陸ヤーンフェア)で、独自の経路で調達したシルク原料と、3種類の糸の特徴を紹介する。北陸地方の糸商をはじめ、製織や編み立てを行う企業に対してアピールを図る。
同社は近年、意匠撚糸や編み地に加えてアパレルや服飾雑貨の拡販が進むが、今回展では“原料”と“糸”の訴求に注力。中国・江蘇省や浙江省を中心に厳選を重ねた、高品質なシルク材料をそろえる。長年にわたり素材の調達に関わり続けるスタッフが、最高級とされる6Aランクの原料から等級ごとに特徴を説明する予定だ。
糸の特徴もシンプルかつ分かりやすく伝える。シルク100%を原料とする3種類の糸を“長谷川絹糸(生糸)・長谷川紬糸・長谷川絹紡糸”と名付けて周知を図る。長谷川絹糸は6A等級の生糸を使用し、つるりとした肌触りと豊かなドレープ性を兼ね備える。
長谷川紬糸と長谷川絹紡糸はともに、スラブやネップ、夾雑(きょうざつ)物が少なく物性に優れる点を特徴とする。糸が持つそれぞれの表情や特徴に合わせて、 用途に応じた提案を的確に行う。
営業部の西岡浩二氏は「高品質な糸を、原料の特徴や優位性を説明しながらストレートに訴求する」と話す。企業のさらなる認知とともに、新規販売先の開拓を狙う。中国の工場で研修を積んだスタッフも参加予定だ。